帰路の途中で近くのコンビニで弁当を買って帰宅。
玄関の鍵を回してドアの取っ手を引くと・・・？ 開かない。鍵が掛かってしまった。
ということは鍵が開いていたということか？ 鍵を逆に回して鍵を開けて中に入った。
洗面所の灯りがついている。出かけるときに消し忘れたのか？
洋室の戸を開けてみる。こちらも灯りがついていた！ えっ？ まさか・・・。
和室の戸を恐る恐る開けてみると・・・・。あーっ！！
タンスの引出しがいくつも畳の上に置かれ、引出しの中の書類があたり一面に散乱していた。
家内のバッグ類も散乱していた。
空き巣に入られたのだ！ 頭の中が真っ白になってしまった。
本当に、今月は時間・空間がねじ曲がっている！
すぐに実家に電話した。物を動かさないようにして早く警察に連絡した方がよい とのアドバイスをもらった。そのあとすぐに１１０番に電話した。
しばらくして警察の方が７〜８名いらして、予想以上に人手をかけて、現場検証が行われた。
廊下についた足跡や色々な場所についたかもしれない指紋の採取が行われた。
犯人の指紋を確定するため、私の指紋もとられた。
足跡の位置に１，２，３と番号を書いたカードが置かれ、私がその付近にしゃがんで 足跡を指差すポーズで、現場の写真撮影も行われた。 このようなシーンはTVや映画では見たことがあったが、実際に自分が体験しようとは思ってもみなかった。
警察：「盗られたものは何ですか？」
私：「居間に置いてあったノートパソコンです」
警察：「お金などは盗られた？」
私：「現金や通帳の入っていた引出しが荒されているので盗まれたと思います」
警察：「確認してみてください」
そこで、荒されている引出しの中を調べてみたが、驚いたことに、現金や、貯金通帳やキャッシュカードは 無くなっていないようであった。結構長い間、警察の調査が続いたあと、現場検証が終了した。
結局、この日に盗まれていることが分かったのは、ノートパソコンだけであった。このノートパソコンは中古品を３万円台にて入手した安価なものであった。まだあまり利用しておらず、これから本格的に利用しようと考えていたパソコンだった。データも重要なものは入っておらず、CCDの画像としては、24mmF2.8のレンズで固定撮影で６月頃に星座を写したテスト画像と、同じレンズで８月２日にSWAN彗星を確認できないかどうか撮ってみたが写っていなかった画像が入っていただけだった。不幸中の幸いである。
残念だったのは、３０００円ほどの光学マウスを新調し、５０００円ほどかけてメモリを増設したばかりだったことである。
警察が帰ったあと、良く見ると、本棚に置いてあったはずの、携帯型のGPS受信機が玄関の下駄箱の上で見つかった。一旦は盗られたけれど、玄関から出る時に犯人が置き忘れたのだろうか？ それとも犯人にとっては魅力が無く、わざと置いていったのだろうか？
日が経つにつれ、ノートパソコン以外にも盗られたものがあることが分かってきた。
数日のうちに気づいたもの：
・本棚にあった小型のカメラ（Canon の IXY ）
・本棚にあった視野確認アダプター（Newton製）
但し平面ミラーがとれているので貼る必要がある。ミラーも一緒に無くなった。
・家内のヴィトンのショルダーバッグ。
更に、１週間ほど経って：
・家内の真珠のネックレス
面白かったのは、１ヶ月ほど経ってから、旅行に行く用事が出来たためカバンを
準備しようとしたときに、私の旅行用のショルダーバックが無くなっていることに初めて気がついたことである。
犯人は、ショルダーバッグの中にパソコンやカメラを入れて持ち出したのであろう。
半年後、この文章を書いている時に気がついたが、ミードのオフアクシスガイダーはどこにいったのだろう？
どこかに紛れているのかもしれないが、もし本棚においてあったとしたら盗まれたことになる。
２００２年９月１５日の新聞に、鍵穴をこじあけなくても簡単に開錠できる欠陥のあるカギ１５種が警視庁から発表された記事が載ったが、自宅のドアのカギはまさにそのなかの１つであった。
もっと早く発表してほしかった。今は、ドアのカギは、より開錠しにくいものに換えてもらっている。