共通データ
Meade LX200-20cm（F/10) + MAXfield Telecompressor（0.33倍）+ ST-6A
(ST-6のピクセル縦横比は補正していません)
ライトフレーム（フラット補正なし）：露出30秒
フラットフレーム : 露出10秒
このフラット画像では、
光量中心のカウント値＝約２７７００、
左上隅のカウント値＝１４３２０、
左下隅のカウント値＝１７１１５、
右上隅のカウント値＝１７２８７、
右下隅のカウント値＝１９３６４、
となりました。周辺部では３０％〜４８％の低下と、予想以上の周辺光量低下になりました。
何故か、光量中心位置がライトフレームとずれています。光軸がずれたのかもしれません。
フラット処理後の画像
天体の画像そのものは、光軸ずれや、（低空の）光害によるゴーストなどの影響のためか、フラットフィールド処理
で補正しきれませんでした。
私の試写結果では、ミード20cmシュミカセ(F/10)+ST6の組み合せで約38％の低下となって大きすぎます。
これは、レデューサーを専用のマウントで望遠鏡に接続すると望遠鏡からレデューサーのレンズまでが３．５ｃｍ位と予想よりも
長いことが原因の周辺光量低下に加えて、ＣＣＤ面で反射した光害の光がレデューサーのレンズ面で反射してＣＣＤの中央部に
集光して明るいゴーストを作って、それが中央部のカウント値をより高くしている可能性もあるように思われました。
収差の出る青い光をカットするための黄色フィルター（No.12）も一緒に購入したのですがこれはノーコートのようです。
撮影時、このフィルターを付けていたかどうか忘れてしまったので、梅雨が明けたらもう一度撮影してみたいと思います。
共通データ
Meade LX200-20cm（F/10) + MAXfield Telecompressor（0.33倍）+ ST-6A
(ST-6のピクセル縦横比は補正していません)
ライトフレーム（フラット補正なし）：露出30秒、フィルターなし
やはり中心部への集光があり、周辺減光も大きいです。
カウント値は(左上,右上,左下,右下,中心部)= (6399,7823,7110,8174,11943)で
平均３８％の周辺光量低下になりました。M64の中心のカウント値は、16324です。
フラットフレーム : 露出10秒、フィルターなし
カウント値は(左上,右上,左下,右下,中心部)= (18804,23020,21499,24510,35938)で
平均３９％の周辺光量低下になりました。
フラット処理後の画像：露出30秒、フィルターなし
やはり光害によるゴースト（フレアー）などの影響のためか、フラットフィールド処理
で補正しきれませんでした。このフレアーは、以前は、ノーコートの黄色フィルターの面反射が原因の可能性もある
かもしれないと思っていたのですが、今回フィルターなしの画像で出たので黄色フィルターが主原因という訳ではありませんでした。
尚、この画像は（上の２つの画像も）、Stella Image2に取り込んだ時点で表示される画像をそのまま表示したもので、レベル調整はしていません。
フラット処理＋レベル調整後の画像：露出30秒、フィルターなし
フラット処理後の画像をレベル調整（表示するカウント値の範囲を指定）し、光害によるゴースト（フレアー）の影響？を
目立たなくしたものです。これで何とか見られる画像になりますが、暗い星が消えてしまうのが残念です。
ライトフレーム（フラット補正なし）：露出30秒、黄色フィルター(No.12)使用
カウント値は(左上,右上,左下,右下,中心部)= (5284,6223,5709,6478,9786)で
平均３９％の周辺光量低下になりました。M64の中心のカウント値は、12431です。
フラットフレーム : 露出10秒、黄色フィルター(No.12)使用
カウント値は(左上,右上,左下,右下,中心部)= (14816,18236,16890,19301,28770)で
平均４０％の周辺光量低下になりました。
フラット処理後の画像：露出30秒、黄色フィルター(No.12)使用
光害によるゴースト（フレアー）などの影響のためか、フラットフィールド処理
で補正しきれませんでした。黄色フィルターありの場合も、なしの場合と似たような
フレアーになっています。但し、詳しくみると違っている部分（左上のバックが明るく
なっていることなど）があり、これは黄色フィルターでの光害光の反射の影響かも
しれません。星像は、黄色フィルターを付けた方が小さくなっているようです。
尚、この画像は（上の２つの画像も）、Stella Image2に
取り込んだ時点で表示される画像をそのまま表示したもので、レベル調整はしていません。
フラット処理＋レベル調整後の画像：露出30秒、黄色フィルター(No.12)使用
フラット処理後の画像をレベル調整（表示するカウント値の範囲を指定）し、光害によるゴースト（フレアー）の影響？を
目立たなくしたものです。これで何とか見られる画像になりますが、暗い星が消えてしまうのが残念です。
尚、今回の画像を使って、私の光学系の焦点距離を求めると、６９６ｍｍでした。従って、口径を２０３ｍｍとすると、
Ｆ値は３．４３となります。
次回は、光害カットフィルターを用いて撮影したいと思います。
（1999年7月10日 更新）